全般的な認知機能を評価する代表的な検査としては、ミニメンタルステイト検査(MMSE)と改定長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)があります。
全般的な認知機能を評価する代表的な検査としては、ミニメンタルステイト検査(MMSE)と改定長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)があります。
当院のMRIでは認知症の診断ソフト(VSRAD)と将来の認知症発症を予測する検査法(※1)の2種類を採用しており、正確な診断が可能です。
※1この検査は保険診療外で、認知症ドックとして受けることになります。
認知症の診断は上記に挙げた問診による認知機能検査と頭部MRIによる脳の精密検査をもとに診断します。認知症としては、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などが代表的ですが、ほかのたくさんの認知症タイプが報告されています。
問診や画像によりこれらのどのタイプの認知症かを診断します。
最近の研究では,これらの認知症は高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などの生活習慣病が深く関わっていることがわかってきています。これらのチェックを行い、多面的な危険因子の管理を行うことが認知機能低下のリスク低減に結びついてきます。
認知症に対しての有効な治療が乏しい今は予防がとても重要です。そこで、認知症検査を受けて戴き、発症予防、早期発見、認知症の進行予防が非常に大切になってきます。
正常と認知症の中間の状態で、もの忘れの自覚があり記憶力低下以外に明らかな認知機能の障害がみられず、日常生活への影響はないか、あっても軽度とされる場合、軽度認知機能障害(MCI)と診断されます。
MCIは、ご家族の援助やデイサービスを含めた社会的支援により15%〜30%は正常の認知機能に戻るとも言われています。
つまり、上記に述べたように進行予防がとても重要です。
最後に、認知症の予防には、食生活に気をつけて適度な運動を行い、人との積極的な交流をもつことが重要であることを再度付け加えます。
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