国内の有病率は約8%とされ、しかも片頭痛患者の約70%は受診しないで未治療と言われています。この片頭痛は頭の片側、または両側のズキンズキンとする強い痛みが特徴です。仕事、家事、勉強などに支障が出ることが多く、吐き気・嘔吐を伴うこともあります。また頭痛のときに、光をまぶしく感じたり、音や匂いに敏感になられる方もいます。

少数派ですが、この頭痛の前に前兆を伴う方もいます。前兆の代表例は、眼の症状で視野の一部が見えにくくなりギザギザした光が見えたりする閃輝暗点（せんきあんてん）です。

片頭痛の発作は強い頭痛ですが、予防薬やトリプタン製剤という特効薬を使用すれば痛みをやわらげることができます。最近では抗CGRP抗体という注射製剤も登場し、1回/1〜3か月投与で効果が出てきます。